一人薬剤師がきつい…..
一人薬剤師がつらい……辞めたい……..
薬局で一人きりで働く「一人薬剤師」。
自由に見えて実は、とてもきつい働き方です。
休みも取りにくく、心も体も限界を感じている方も少なくありません。
一人薬剤師がきつい、つらい、辞めたいと思っているのはあなただけはないので安心してくださいね。
そこで本記事では一人薬剤師がきついと感じる理由とその解決方法について解説していきます。
現役薬剤師の体験談を交えながら、今すぐ実践できる対策をお伝えします。
本記事を読み終える頃、あなたはきっと一人薬剤師がきついことに対して解決方法がわかるようになっているでしょう。
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一人薬剤師がきつい理由は9つある
一人薬剤師として働くのがきついのは以下の9つの理由があります。
- 店舗運営すべてを一人でこなすため責任が重い
- トイレ・休憩のタイミングがない
- 体調不良でも代わりがいない
- 忙しい時に誰にも頼れない
- レセプトや在庫管理も一人で対応する必要がある
- 調剤ミスのプレッシャーが大きい
- 相談相手がいないので孤独を感じやすいH3労働時間が長くなりやすい
- 調剤以外の雑務が多い
それでは一人薬剤師として働くのがきつい理由について解説していきます。
店舗運営すべてを一人でこなすため責任が重い
一番大変なのは、すべての仕事を一人で任されることです。
たとえば、レジ・在庫・発注・服薬指導まで、すべてに責任が発生します。
以下のような場面で負担を感じやすくなります。
- 他に確認できる人がいない
- トラブルの責任をすべて自分で背負う
- 判断ミスが許されない
誰にも相談できないプレッシャーが積み重なるため、心身ともに負担が大きくなりやすいのです。
<私の体験談>
調剤事務さんがいるとはいえ、調剤・投薬・疑義照会をすべて1人でやるのはとてもきついです。
特に花粉症の時期や風邪が流行る冬場などは1日60枚程度の処方せんを1人で対応するので大変ですね。
トイレ・休憩のタイミングがない
次に大変なのは、休む時間が確保できないことです。
一人しかいないため、いつでも患者さんが来る可能性があります。
具体的な困りごとは以下の通りです。
- トイレに行けない
- 食事をとる時間がない
- 座ることすらできない
「昼ごはんを15時にパン一個で済ませた日が続いた」という話も珍しくありません。
休憩時間が15分なのは割とアタリマエでした……
自分の体を大切にする時間が取れないと、長く働くのが難しくなります。
体調不良でも代わりがいない
体調が悪くても、仕事を休めないのが一人薬剤師のつらいところです。
風邪をひいた日でも出勤せざるを得ない理由がいくつかあります。
- 代わりの薬剤師がいない
- 店を開けなければならない
- 薬を必要としている患者さんがいる
健康を守るためにも、仕組みを変えなければいけません。
<私の上司の体験談>
前日に食べたもので食中毒になってしまったが一人薬剤師なのでトイレに駆け込みながらも勤務していました。
絶対に休めないのが一人薬剤師の大変なところです。
忙しい時に誰にも頼れない
仕事が立て込んだ時に手伝ってくれる人がいないと、精神的な負担が増します。
以下のような状況で、限界を感じることがあります。
- 突然の患者対応が続く
- 処方せんが大量に来る
- 電話対応や来客が重なる
誰かに「少しだけお願い」と言えない環境は、体力以上に心を疲れさせます。
<私の体験談>
忙しい時に誰も頼れないのは想像以上に大変です。
電話対応やピッキングは調剤事務さんに頼んでやってもらうことも多いです。
レセプトや在庫管理も一人で対応する必要がある
一人薬剤師は、薬の説明だけではなく、事務作業もすべて対応する必要があります。
その一例が、以下のような業務です。
- 月末のレセプト作成
- 医薬品の在庫管理
- 医師との連携
業務の幅が広いため、時間がいくらあっても足りません。
やるべきことが多すぎると、どこかにミスが生まれやすくなるのも問題です。
調剤ミスのプレッシャーが大きい
調剤ミスの責任をすべて背負うプレッシャーは大きなストレスになります。
確認する相手がいないので、すべて自分で判断しなければなりません。
- 調剤内容の確認
- 薬歴のチェック
- 薬の数や種類の確認
「万が一ミスをしたら誰が患者さんを守るのか」という不安と戦う毎日になります。
<私の体験談>
調剤ミスがとても怖いのでとにかく指差し・声出し確認を徹底しています。
相談相手がいないので孤独を感じやすい
仕事の悩みを相談できる相手がいないのもつらさの原因です。
以下のような悩みがたまりやすくなります。
- 仕事のストレスを吐き出せない
- 患者さんとの関係で悩んでも一人で抱える
- 働き方に疑問を持っても相談先がない
特に新人の薬剤師や転職したばかりの方にとっては、孤独感が重くのしかかります。
新人薬剤師に一人薬剤師はあまりおすすめできないですね。
労働時間が長くなりやすい
一人で多くの業務を抱えていると、自然と労働時間も長くなります。
- 昼休みが取れず働き続ける
- 開店前から準備を始める
- 閉店後も記録作業がある
結果として、朝から夜遅くまで薬局にいることが当たり前になってしまいます。
体力だけでなく、家族との時間や趣味の時間も失われていきます。
私はパート薬剤師なので労働時間が決められているのが唯一の救いです。
調剤以外の雑務が多い
薬剤師の仕事とは直接関係ない雑務も、すべて一人で対応しなければなりません。
具体的には以下のような業務です。
- 店内の清掃
- パソコンの操作やトラブル対応
- 地域の会合や報告書の作成
本来なら調剤や服薬指導に集中すべきですが、日々の雑務に追われることもあります。
<私の上司の体験談>
一人薬剤師であるため、雑務や地域の勉強会などに出席したり在宅に対応したりしていると帰宅時間が23時過ぎることもあるといっていました。
一人薬剤師ってきついですよね…..。
そこで一人薬剤師がきついときの解決方法を３つお伝えします。
一人薬剤師がきつい時の解決方法は3つある
一人薬剤師がきついときの解決方法は以下の３つです。
- 同業コミュニティで相談できる環境を作る
- 外注・自動化できる業務はなるべく任せる
- 転職も選択肢として検討する
それでは一人薬剤師がきついときの解決方法について解説していきますね。
同業コミュニティで相談できる環境を作る
まずは、話せる相手を持つことが大切です。
以下のような方法で、仲間を作ることができます。
- 地域薬剤師会に入る
- オンラインで交流する場を見つける
- 勉強会やセミナーに参加する
実際にある薬剤師は、SNSでつながった仲間と毎週情報交換をしています。
一人ではないと感じられるだけで、心が軽くなるのです。
外注・自動化できる業務はなるべく任せる
次に重要なのは、すべてを自分で抱え込まないことです。
具体的には、次のような工夫があります。
- 清掃は業者に依頼する
- 在庫管理は専用の道具を導入する
- レセプト作業を支援ソフトに任せる
「自分がいなくても回るしくみ」を作ることで、心のゆとりが生まれます。
私は調剤事務さんにピッキングなどはお任せしています。
転職も選択肢として検討する
どうしても一人薬剤師がつらい場合は、環境を変えることも立派な手段です。
- 複数薬剤師がいる職場に移る
- 勤務時間が短い職場にする
- 業務分担がはっきりしているところを選ぶ
おすすめの転職サイトは以下の3つです。
| サイト名 | 特徴 |
| ファルマスタッフ | 地域密着で求人が豊富 |
| 薬キャリ | 時短・パート求人が探しやすい |
| マイナビ薬剤師 | 担当者のサポートが手厚い |
環境を変えることで、笑顔で働ける場所に出会えるかもしれません。
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それぞれの転職サイトの評判・口コミをくわしく解説している記事はこちらです。
一人薬剤師で働くメリットは5つある
一人薬剤師で働くメリットは５つあります。
- 自分のペースで業務を進められる
- 人間関係のストレスが少ない
- 薬局運営に深く関われてやりがいがある
- 地域の患者さんと距離が近い
- 給与水準が比較的高めなケースもある
ここでは、5つのメリットをご紹介します。
自分のペースで業務を進められる
一人薬剤師は誰かに合わせる必要がないため、マイペースで仕事ができます。
- 自分の流れで処方に集中できる
- 無駄な会議や打ち合わせがない
- スケジュール管理が自由
「周囲に急かされることなく働けて気が楽」と話す薬剤師もいます。
一人薬剤師は慣れてしまえば気が楽だなと私も思っています♪
人間関係のストレスが少ない
一人薬剤師は職場での人間関係に悩まされることが少ないのも魅力です。
- 上司や後輩との関係に気を使わない
- 人間関係のトラブルが起きにくい
- 感情に振り回されない
「人と関わるのが苦手でも、仕事はきちんとできる」と実感する方が多いです。
薬局運営に深く関われてやりがいがある
一人薬剤師は薬局の運営に深く関わることで、経営の視点も身につきます。
- 商品の配置を考える
- 患者さんの動向を分析する
- 経営判断に関わる経験ができる
小さな店舗でも、全体の流れを把握できるのは貴重な経験です。
地域の患者さんと距離が近い
顔なじみの患者さんと長く付き合えるのも一人薬剤師ならではです。
- 毎日来るお年寄りとあいさつができる
- 家族構成や体質まで把握できる
- 信頼関係が深まる
「患者さんに“先生”と呼ばれるようになった」と語る方もいます。
「ゆちさんに投薬してもらいたい」とファンが付くようにもなりました♪
給与水準が比較的高めなケースもある
人手が不足している分、給与が高めに設定されていることがあります。
- 都市部よりも地方で高待遇が多い
- 管理薬剤師としての手当がつく
- 夜間・休日手当がある場合もある
同じ仕事量でも、年収で大きく差が出ることもあります。
一人薬剤師で働くデメリットは5つある
一人薬剤師には自由さもありますが、デメリットも多くあります。
一人薬剤師として働く代表的な5つのデメリットは
- ワークライフバランスが崩れやすい
- 休みがとりにくい
- 精神的負担が大きい
- 業務ミスのリスクが自分に集中する
- キャリアの幅が広がりにくい場合がある
です。
それでは一人薬剤師で働くデメリットについて解説していきます。
ワークライフバランスが崩れやすい
一人で薬局を任されると、どうしても生活とのバランスが取りづらくなります。
たとえば、以下のような状態が続きます。
- 昼食の時間が取れない
- 家に帰るのが遅くなる
- 家族と過ごす時間が減る
ある薬剤師は「子どもと話す時間がない」と悩んでいました。
仕事に追われる毎日では、心にも余裕がなくなってしまいます。
休みがとりにくい
一人薬剤師は代わりがいないため、気軽に休めません。
とくに困るのは以下のようなケースです。
- 急な体調不良
- 家族の用事
- 冠婚葬祭
「休めないから、熱があっても働いた」という声も少なくありません。
無理を続けると、やがて大きな体調不良につながるおそれがあります。
精神的負担が大きい
仕事のすべてを自分でこなすことで、精神的なプレッシャーが大きくなります。
たとえば、
- ミスを誰にも指摘してもらえない
- 相談相手がいない
- 一人で判断を下すしかない
このような状況が続くと、緊張感で心が疲れてしまいます。
業務ミスのリスクが自分に集中する
調剤や服薬指導など、すべての責任を一人で負うのは大きな負担です。
確認の手がない分、以下のような不安があります。
- 薬の間違いに気づけない
- 処方ミスを誰にも相談できない
- クレーム対応も一人で行う
たった一つのミスが、大きな問題に発展する可能性があります。
キャリアの幅が広がりにくい場合がある
一人薬剤師は経験が偏りやすく、成長の機会が少ないこともあります。
たとえば、
- 他の薬剤師から学べない
- 最新の情報を得にくい
- 新しい取り組みを経験しにくい
「今のままでスキルが止まってしまうのでは」と感じる方もいます。
一人薬剤師で働くのが向いている人の特徴3つ
一人薬剤師として働くのが向いている人の特徴は以下の３つです。
- 臨機応変に対応できる冷静さがある人
- 一人で黙々と仕事をするのが得意な人
- 責任感を持って業務を遂行できる人
それでは一人薬剤師として働くのが向いている人の特徴を１つずつ解説していきましょう。
臨機応変に対応できる冷静さがある人
急なトラブルでも落ち着いて対処できる人は一人薬剤師に向いています。
たとえば、
- 患者さんが急に怒り出したとき
- 電話が鳴りっぱなしの中でも調剤を続ける
- 薬が欠品してもすぐに代替を提案できる
こうした状況で冷静に動ける人は信頼されます。
一人で黙々と仕事をするのが得意な人
人と話すより、静かに集中するのが好きな人に一人薬剤師はぴったりです。
- 話しかけられると疲れる
- コツコツ仕事を進めるのが得意
- 自分のペースを守りたい
こうした傾向の人は、周囲に気を使わずのびのび働けます。
私は黙々と働くのが好きなので一人薬剤師に向いているなと思っています。
責任感を持って業務を遂行できる人
責任をしっかりと感じて仕事に取り組める人は一人薬剤師を安心して任せられます。
- 手を抜かず丁寧に作業する
- 間違いを素直に認められる
- 自分の判断に責任を持てる
こうした姿勢は、一人薬剤師にとって最も重要です。
一人薬剤師で働くのが向いていない人の特徴3つ
一人薬剤師に向いていない人の特徴は以下の３つです。
- 誰かと相談しながら仕事をしたい人
- 緊急対応が苦手な人
- 休憩がしっかり取れないとストレスを感じる人
それでは一人薬剤師に向いている人の特徴を解説していきます。
誰かと相談しながら仕事をしたい人
「これで合ってるかな」と確認しながら進めたい人には一人薬剤師は不向きです。
- 上司や先輩に相談したい
- チームで動きたい
- 会話がないと不安
孤独感が強くなると、仕事そのものが苦しく感じられます。
緊急対応が苦手な人
急なトラブルに弱い方も、一人薬剤師では苦労することがあります。
- 焦りやすい
- 判断が遅れる
- すぐにテンパってしまう
判断力と行動力が求められる場面が多いため、自信がない方には負担になります。
休憩がしっかり取れないとストレスを感じる人
自分の時間を確保できないと、ストレスを強く感じます。
- 昼休みが必須
- 一人になると不安
- 我慢するのが苦手
このようなタイプの方は、体調やメンタル面での負担が大きくなります。
一人薬剤師として働くのを辞める判断基準は5つ
一人薬剤師として働くのを辞める判断基準は以下の5つです。
- 心身の不調が長引時ているとき
- 家族や周囲からの心配の声が増えたとき
- 他の職場環境と比べて明らかに悪い時
- 不安やプレッシャーで毎朝つらいと感じるようになったとき
- 転職サイトなどで良い条件が見つかったとき
心身の不調が長引いているとき
体の不調や気分の落ち込みが続いているなら、休むことを優先すべきです。
- 食欲がない
- 眠れない
- 朝がつらい
そのまま続けると、心の病気になってしまうおそれがあります。
家族や周囲からの心配の声が増えたとき
周囲からの「大丈夫？」という言葉が増えたら、無理をしている証拠です。
- 家族にイライラをぶつけてしまう
- 友達との会話が減る
- 表情が暗いと言われる
自分では気づかない変化に、周りの人が気づいているかもしれません。
他の職場環境と比べて明らかに悪い時
労働時間や給与、休みの取りやすさなどで、大きな差があるなら見直すべきです。
- 他は週休2日でも自分は月1日休み
- 明らかに給与が低い
- 仕事内容が多すぎる
転職サイトなどで他の求人を比較してみましょう。
不安やプレッシャーで毎朝つらいと感じるようになったとき
出勤前に「行きたくない」と感じたら、赤信号です。
- 毎朝ため息が出る
- 休み明けが特につらい
- 出勤途中で涙が出る
心の限界が近づいているサインかもしれません。
転職サイトなどで良い条件が見つかったとき
他にもっと良い職場があると感じたら、行動に移すチャンスです。
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一人薬剤師についてよくある質問
一人薬剤師についてよくある質問をまとめました。
一人薬剤師は違法ですか？
法律上、一人薬剤師は違法ではありません。
ただし、薬剤師が常駐している必要があります。
休憩時や不在時に誰もいない状態は問題となります。
労働基準や保健所の指導を受けることもあるため注意が必要です。
一人薬剤師は新人でもできますか？
新人がいきなり一人薬剤師になるのはおすすめできません。
経験が浅いため、緊急時の対応や判断が難しくなります。
私は大学病院で夜勤をやっていたので一人薬剤師として働けています。
最低でも1〜2年は他の薬剤師のもとで学ぶことが望ましいです。
一人薬剤師の処方せん枚数は何枚くらいですか？
処方せん枚数は薬局の規模や場所によって異なります。
一人薬剤師の平均は1日30〜40枚程度です。
しかし、繁忙期や地域によっては50枚を超えることもあります。
<私の場合>
私が勤めている薬局では繁忙期では処方せん枚数が1日60枚、閑散期だと1日30枚くらいです。
業務量と人員のバランスをよく確認することが大切です。
まとめ
一人薬剤師として働くのがきついのは以下の9つの理由がありました。
- 店舗運営すべてを一人でこなすため責任が重い
- トイレ・休憩のタイミングがない
- 体調不良でも代わりがいない
- 忙しい時に誰にも頼れない
- レセプトや在庫管理も一人で対応する必要がある
- 調剤ミスのプレッシャーが大きい
- 相談相手がいないので孤独を感じやすい
- 労働時間が長くなりやすい
- 調剤以外の雑務が多い
一人薬剤師がきついときの解決方法は以下の３つです。
- 同業コミュニティで相談できる環境を作る
- 外注・自動化できる業務はなるべく任せる
- 転職も選択肢として検討する
本記事を読んだあなたがもっと幸せなは働き方を見つけられることを祈っています。
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投稿者プロフィール
- 研修認定薬剤師を取得したアラサー薬剤師のゆちです。
新卒で大学病院薬剤部で働いたのち、薬局薬剤師へと転身。
1人薬剤師として仕事にまい進しています。
私生活では2人の子供がおり、毎日子育てに奮闘中です。
このブログでは薬剤師の転職をはじめ、薬剤師の悩みなどを解決できるよう情報発信していきます。
