「薬剤師は馬鹿でもなれるって本当?」
最近、薬剤師は薬を薬袋に詰めるだけの「袋詰め師」などと馬鹿にする声をよく聞きますよね。
薬剤師からしたら馬鹿でもなれるだなんて本当に失礼な話だわ!
結論からいうと、薬剤師は馬鹿でもなれるはウソです。
本記事では薬剤師が馬鹿でもなれるといわれる理由や、本当にバカでも薬剤師になれるのか徹底的に考察していきます。
本記事を読み終える頃、あなたはきっと薬剤師になるためにはバカではいけないことが分かるでしょう。
薬剤師は馬鹿でもなれるといわれる理由5選
薬剤師は「馬鹿でもなれる」と言われることがありますが、バカでは薬剤師になれません。
しかし、薬剤師が馬鹿でもなれるといわれるのは以下の5つがあげられます。
- 薬学部の中には偏差値が低い大学があるから
- 医学部や歯学部よりも給料が安いから
- 医療現場の中でも地位が低いから
- 袋詰め師とバカにされることが多いから
- 誰でも薬剤師の仕事ができると思われるから
それでは薬剤師が馬鹿でもなれるといわれる理由について1つずつ解説していきますね。
薬学部の中には偏差値が低い大学があるから
一部の薬学部は偏差値が低いため、「入りやすい」と思われていることから薬剤師は馬鹿でもなれるといわれています。
薬剤師になるには薬学部を卒業し、国家試験に合格しなければなりません。
- 偏差値が40台の大学もある
- 医学部や歯学部と比べて入試の競争率が低い
- 定員割れを起こしている学校も存在する
実際には、偏差値が低い大学でも卒業するのは簡単ではありません。
薬学部は6年間の学習が必要であり、国家試験の合格率も100%ではないため、努力が求められます。
医学部や歯学部よりも給料が安いから
薬剤師の給料は医学部や歯学部よりも給料が安いため、馬鹿でもなれるといわれてしまいます。
薬剤師は医師や歯科医師と比較され、「稼げない職業」と誤解されがちです。
職業 | 平均年収 |
---|---|
医師 | 約1,200万円 |
歯科医師 | 約700万円 |
薬剤師 | 約550万円 |
- 医療系の中では年収が低め
- 初任給は一般的な会社員と大差ない
- 独立開業の選択肢が限られる
しかし、薬剤師には安定した収入があるため生活には困りませんし、転職によって収入アップを目指すことも可能です。
よって薬剤師はバカでもなれるというのはウソだと分かります。
医療現場の中でも地位が低いから
薬剤師の地位は医師や看護師と比べて低いと感じられることがあるため、薬剤師はバカでもなれるといわれてしまいます。
これは、医療現場での役割の違いによるものです。
- 医師は診察と治療を行う
- 看護師は患者のケアを担当する
- 薬剤師は薬の管理と説明が主な仕事
病院では医師が中心となるため、薬剤師の発言力は弱くなりがちです。
しかし、調剤薬局では患者に直接薬の説明をする重要な役割があります。
地位が低いわけではなく、役割の違いが誤解される原因となっています。
袋詰め師とバカにされることが多いから
薬剤師は「袋詰めをするだけ」「袋詰め師」とバカにされることがあるため、馬鹿でもなれるといわれてしまいます。
確かに、調剤薬局では処方せんに基づいて薬を準備する仕事が多いですがそれだけではありません。
- 患者の体調や副作用の確認
- 服薬指導や飲み合わせのチェック
- 医師への処方提案
単なる袋詰め師ではなく、専門知識を活かした業務を行っています。
また、薬剤師は医療安全を守るために重要な役割を担っているため、決して袋詰め師ではありませんよ。
誰でも薬剤師の仕事ができると思われるから
薬剤師の仕事は簡単に見られがちですが、実際には高度な知識が必要です。
特に、薬の効果や副作用について深く理解し、正しく患者に伝えなければなりません。
- 6年間の大学教育が必要
- 国家試験の合格率は約70%
- 医薬品の知識は日々更新される
誰にでもできる仕事ではなく、専門職としての責任があります。
間違った薬の使い方をすると、患者の命に関わるため、慎重な判断が求められます。
薬剤師は決して「馬鹿でもなれる」職業ではなく、学ぶべきことが多い上に責任の重い仕事です。
薬剤師は誤解されがちな職業ですが実際には医療の現場で重要な役割を果たしています。
そこで次に薬学部はどんな学部なのかくわしく説明していきますね。
薬学部ってどんな学部なの?
薬学部、とりわけ6年制の薬学部は薬剤師を目指すための学部です。
薬の知識を深め、人の命に関わる大切な仕事を担うための学びをします。
そのため、入学することは簡単でも、卒業や資格取得は決して楽ではありません。
薬学部では以下のようなことを学びます。
- 薬の成分や作用の仕組み
- 病気の種類と治療法
- 調剤や服薬指導の方法
- 医療法規や倫理
このように、薬剤師になるためには幅広い知識が必要です。
では、薬学部の具体的な制度や特徴についてくわしく見ていきましょう。
薬学部には6年制と4年制がある
薬学部には6年制と4年制の2つの課程があります。
どちらも薬に関する勉強をしますが、目的や卒業後の進路が異なります。
学制 | 目的 | 卒業後の進路 |
---|---|---|
6年制 | 薬剤師の資格取得を目指す | 調剤薬局・病院・ドラッグストア |
4年制 | 研究職や企業を目指す | 製薬会社・大学院進学 |
6年制は薬剤師国家試験の受験資格が得られます。
一方、4年制は薬の研究や開発をする人材を育てることが目的です。
薬剤師になりたいなら6年制を選ぶ必要があります。
途中で進路変更するのは難しいため、最初にしっかり考えて選びましょう。
薬学部は受験科目が3科目と少ない
薬学部の入試は他の理系学部と比べて科目数が少ないです。
そのため、受験の負担が軽いと思われがちですが、合格後の勉強が大変になります。
一般的な薬学部の受験科目は以下の通りです。
- 数学
- 理科(化学・生物)
- 英語
3科目だけで受験できるため、理系の中では比較的入りやすいと言われます。
しかし、大学に入ってからの勉強はかなり厳しくなります。
私の場合、高校生の時に物理を選択していたので大学で学ぶ物理はとても簡単に感じましたが、逆に生物は未履修だったので覚えるのにとても苦労しました。
「入学は簡単でも卒業は大変」というのが薬学部の特徴です。
定期試験で覚える量が多い
薬学部では定期試験がとても重要ですが、覚える量がとても多いです。
特に6年制のカリキュラムでは、試験の成績が進級や卒業に直接影響します。
覚える量が多い科目の例を挙げると、
- 有機化学:薬の構造と反応
- 薬理学:薬の作用や副作用
- 生理学:人体の仕組み
- 法規・制度:薬事法や医薬品のルール
これらの科目をすべて理解し、試験に合格しなければなりません。
暗記量が膨大なため、試験前は徹夜で勉強する学生も多いです。
コツコツ勉強しないと単位を落とし、留年することも珍しくありません。
薬学部は医学部や歯学部の滑り止めとして受験する
薬学部は医学部や歯学部の滑り止めとして受験されることがあります。
医師や歯科医師になるのが難しいと考えた人が、薬剤師を目指すケースです。
滑り止めとして選ばれる理由は以下の通りです。
- 受験科目が少なく対策しやすい
- 医療系の仕事に関われる
- 医学部や歯学部ほど学費が高くない
しかし、薬学部は決して簡単ではありません。
途中で挫折する人も多く、安易な気持ちで入ると後悔することになります。
本当に薬剤師になりたいかを考えた上で進学することが大切です。
薬学部には卒業延期制度がある
薬学部には卒業延期制度があり、進級できなかった場合に適用されます。
卒業延期の主な理由は以下の通りです。
- 単位を落とした
- 実習に必要な成績を満たせなかった
- 国家試験対策が不十分だった
薬学部の勉強は大変なため、4年制・6年制ともに留年する人が一定数います。
特に6年制では、卒業試験や国家試験の難易度が高く、最後の年で留年するケースもあります。
卒業延期を避けるためには、日々の勉強を計画的に進めることが重要です。
薬学部は決して楽な学部ではありません。
「薬剤師は馬鹿でもなれる」という考え方は間違いで、努力なしでは卒業も資格取得もできません。
入学後の厳しさを理解し、しっかり準備をして臨みましょう。
それでは次に薬剤師になるための手順について説明していきますね。
薬剤師にどうやったらなれる?
薬剤師になるには、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。
薬剤師になるための主な手順は以下のとおりです。
- 薬学部の入試を受験する
- 6年制の薬学部に入学する
- 共用試験を受験する
- 卒業試験を受ける
- 薬剤師国家試験を受験する
それぞれの段階で求められる知識やスキルが異なるため、1つずつ解説していきますね。
薬学部の入試を受験する
薬剤師を目指すなら、まず薬学部の入試を受験しなければなりません。
薬学部の入試は大学によって異なりますが、主に理系科目が重視されます。
薬学部の入試科目の例を示します。
科目 | 主な内容 |
---|---|
数学 | 数学I・II・III、確率、微積分 |
化学 | 無機・有機・物理化学 |
物理 | 力学、電磁気学、熱力学 |
生物 | 遺伝、細胞、生態系 |
特に化学と生物の理解が重要です。
私立大学と国立大学では、入試の難易度に違いがあります。
- 国立大学: 共通試験に加えて個別試験がある
- 私立大学: 独自の試験を実施する場合が多い
また、学費や入試倍率も異なるため、しっかりと調べることが大切です。
薬剤師の学費は元が取れるかについてはコチラの記事を参考にしてくださいね。

薬学部の中でも6年制学科に入学する
薬剤師になるには、6年制の薬学部に進まなければなりません。
薬学部には4年制と6年制がありますが、4年制では薬剤師の資格を取得できません。
6年制の薬学部では、以下のようなカリキュラムが組まれています。
学年 | 主な学習内容 |
1年 | 基礎化学・生物学・物理学 |
2年 | 応用化学・病態学・薬理学 |
3年 | 実習・薬剤学・薬物動態学 |
4年 | 臨床薬学・患者対応・製剤学 |
5年 | 学外実習(病院・薬局) |
6年 | 卒業研究・国家試験対策 |
6年間の学びを経て、薬剤師としての知識と技術を身につけます。
学費についても考慮する必要があります。 国立大学と私立大学では大きな違いがあります。
- 国立大学: 6年間で約350万円
- 私立大学: 6年間で約1,200万~2,000万円
奨学金制度を活用するのも一つの方法です。
共用試験を受験する
薬学部の5年生になると、共用試験を受験しなければなりません。
この試験に合格しないと、病院や薬局での実習に進めません。
共用試験は2つの試験で構成されています。
- CBT(Computer-Based Testing): 基礎知識を問う試験
- OSCE(Objective Structured Clinical Examination): 技術や接遇の実技試験
CBTはパソコンを使った筆記試験で、基礎的な薬学知識が求められます。
OSCEでは、患者とのコミュニケーションや薬の取り扱い方を評価されます。
これらの試験に合格しないと実習に進めず、国家試験にも挑戦できません。
共用試験に向けてしっかりと準備することが重要です。
卒業試験を受ける
薬学部の6年生になると、卒業試験を受験しなければなりません。
この試験に合格しないと、薬剤師国家試験の受験資格が得られません。
卒業試験では、これまで学んだ内容が総合的に問われます。
試験範囲 | 主な内容 |
薬理学 | 薬の作用や副作用 |
薬剤学 | 調剤や製剤の知識 |
生化学 | 体内の化学反応や代謝 |
病態学 | 病気の仕組みや治療法 |
卒業試験の合格率は大学によって異なります。
特に私立大学では進級が厳しく、途中で留年する学生も少なくありません。
試験に向けては、過去問や模擬試験を活用するのが効果的です。
薬剤師国家試験を受験する
薬学部を卒業した後、薬剤師国家試験を受験します。
この試験に合格しなければ、薬剤師として働くことはできません。
国家試験の合格率は約70%前後ですが、大学によっては50%以下のところもあります。
試験の主な内容を示します。
科目 | 主な内容 |
物理・化学・生物 | 基礎的な理系知識 |
衛生薬学 | 食品・環境・公衆衛生 |
薬理・病態・薬物治療 | 薬の作用や治療方法 |
法規・制度・倫理 | 医薬品の法律や倫理 |
試験は2日間にわたって行われ、全345問が出題されます。
合格するためには、しっかりとした学習計画を立て、過去問や模擬試験を活用することが大切です。
薬剤師国家試験に合格すれば、晴れて薬剤師として働けます。
薬剤師になるには、長い道のりを経る必要があります。
しかし、ひとつひとつのステップを確実にクリアしていけば、夢を叶えることができます。
しっかりと準備をし、自分に合った学び方を見つけて進んでいきましょう。
薬学部にはバカでも入れるが薬剤師になるのは難しい
薬学部には比較的入りやすい大学もありますが、薬剤師になるのは簡単ではありません。
よって薬学部にバカでも入れますが薬剤師になることは難しいでしょう。
その理由は以下の3つです。
- 留年者や退学者が多い
- 卒業試験が難しく卒業できない
- 卒業できても薬剤師国家試験に落ちることもある
大学に入ることと、卒業し薬剤師国家資格を取得することは全くの別問題です。
そこでなぜ薬剤師になるのが難しいのか1つずつ解説していきますね。
留年者や退学者が多い
薬学部では多くの学生が留年や退学を経験します。
学ぶ内容が幅広く、覚えることも多いため、ついていけなくなる人が多いからです。
例えば、以下のような理由で留年する人がいます。
- 定期試験の合格点に届かない
- 実験や実習で必要なスキルが身につかない
- 単位を取得できず進級できない
また、退学してしまう学生もいます。
- 勉強についていけず自信をなくす
- 授業の難しさから別の進路を考える
- 生活費や学費の負担が大きい
薬学部は6年間の長い学びの場であり途中で挫折する人も多いため、決して簡単に卒業できる学部ではありません。
しかし、毎日コツコツと勉強することで留年や退学をせずにストレートに卒業できるので安心してくださいね。
卒業試験が難しく卒業できない
薬学部では卒業試験が非常に厳しく、多くの学生がここで苦労します。
これは薬剤師として働くために必要な知識や技能を身につけているか確認するためです。
卒業試験の特徴は以下の通りです。
- 試験範囲が広く、基礎から応用まで出題される
- 実技試験や実習の評価も含まれる
- 一定の点数を取れないと卒業できない
特に、実務実習の評価は厳しく、実際の薬局や病院での対応力が求められます。
たとえ講義で優秀な成績を収めていても、実習で適切に対応できなければ単位をもらえません。
卒業試験に合格しなければ、6年間通っても卒業できない可能性があります。
薬学部の卒業は決して簡単ではありませんが、コツコツ勉強していけば卒業試験に合格できるため努力を忘れないようにしましょう。
卒業できても薬剤師国家試験に落ちることもある
薬学部を卒業しても、薬剤師国家試験に合格しなければ薬剤師にはなれません。
薬剤師国家試験は非常に難しく、毎年一定数の不合格者が出ます。
薬剤師国家試験の合格率は約70%前後ですが、これには大学ごとの差があります。
- 上位の大学では90%以上の合格率
- 下位の大学では50%以下の合格率
また、薬剤師国家試験の難しさは以下の点にあります。
- 出題範囲が広く、6年間の学習内容すべてが対象
- 一定の点数に満たないと不合格
- 記述問題や実務に関する問題も多い
薬剤師になるためには、大学に入るだけでなく、卒業して薬剤師国家試験に合格する必要があります。
そのため「薬剤師はバカでもなれる」とは言えません。
しっかりと勉強し、知識を積み重ねていくことが重要です。
6年間毎日コツコツ勉強をする、薬ゼミなどの予備校の講義を利用することで薬剤師国家試験に合格できます。
それでは薬剤師が馬鹿にされないためのポイントについて解説していきますね。
薬剤師が馬鹿にされないためのポイント3つ
薬剤師として働くうえで、周囲から尊敬される存在になることは大切です。
「薬剤師は誰でもなれる」と思われないようにするためには、知識の向上や信頼関係の構築が重要になります。
具体的には下記の3つのポイントがあります。
- 常に知識をアップデートをする
- 患者さんから信頼されるようにする
- 専門薬剤師や認定薬剤師を取得する
それでは上記の3つのポイントについて1つずつ解説していきますね。
常に知識をアップデートをする
薬剤師としての信頼を得るには、最新の知識を身につけることが不可欠です。
医療の分野は日々進化しており、新しい薬や治療法が次々と登場します。
知識が古いままでは、患者さんに適切な情報を提供できません。
例えば、新薬が登場した際に、その特徴や注意点を理解していないと、適切な服薬指導ができません。
また、ジェネリック医薬品の選び方を知らなければ、患者さんに不安を与えてしまいます。
知識を常に更新するために、以下の方法を取り入れるとよいでしょう。
- 学会や研修に積極的に参加する
- 薬剤師向けの専門誌を定期的に読む
- 医療ニュースをチェックする
- 薬剤師同士で情報交換を行う
- オンラインの講習会や勉強会を活用する
知識をアップデートし続けることで、患者さんや医師からの信頼を得られるようになります。
また、自信を持って仕事に取り組めるようになるため、薬剤師としての価値も高まります。
患者さんから信頼されるようにする
薬剤師の仕事は、患者さんとの信頼関係がとても大切です。
いくら知識があっても、患者さんが薬剤師を信用しなければ、その知識を活かせません。
信頼を得るためには、まず丁寧な接客を心がけることが重要です。
具体的には、以下のような点を意識するとよいでしょう。
- 笑顔で接する
- ゆっくりはっきり話す
- 患者さんの話を最後までしっかり聞く
- 難しい言葉を使わず、わかりやすく説明する
- 些細な疑問にも親身になって対応する
例えば、薬の飲み方を説明する際に、単に「1日3回飲んでください」と言うのではなく、「朝食後、昼食後、夕食後に飲むと効果がしっかり出ます」と具体的に伝えると、患者さんも安心できます。
信頼される薬剤師になることで、患者さんが困ったときに相談しやすくなります。
また、病院や医師からの評価も高まり、よりやりがいのある仕事ができるようになります。
専門薬剤師や認定薬剤師を取得する
薬剤師としてのスキルを高める方法のひとつが、専門薬剤師や認定薬剤師の資格を取得することです。
資格を持っていることで、周囲からの評価が上がり、より専門的な知識を持つ薬剤師として認識されるようになります。
専門薬剤師や認定薬剤師には、以下のような種類があります。
資格名 | 特徴 |
---|---|
がん専門薬剤師 | がん治療に関する高度な知識を持つ |
感染制御認定薬剤師 | 感染症の予防や治療に詳しい |
糖尿病療養指導士 | 糖尿病患者のサポートができる |
在宅医療認定薬剤師 | 在宅医療で活躍できる |
例えば、がん専門薬剤師の資格を持っていると、がん患者さんに適切な薬の説明ができるだけでなく、医師や看護師とも連携しやすくなります。
また、感染制御認定薬剤師になれば、病院内の感染対策チームの一員として活躍することも可能です。
資格取得には勉強が必要ですが、その努力が評価につながります。
「薬剤師は誰でもなれる」と思われないためにも、スキルアップを目指すことが大切です。
薬剤師は馬鹿でもなれるに対してよくある質問
「薬剤師はバカでもなれる」といわれる傾向があるため、よくある質問をまとめてみました。
薬剤師は医師になれなかった人がなる職業なのか?
結論からいうと、薬剤師は医師になれなかった人がなる職業ではありません。
実際に私は医師ではなく、薬剤師になりたくて薬学部を志望し薬剤師になりました。
薬学生のなかにはもしかしたら医学部に落ちてしまった人もいるかもしれません。
しかし、決して薬剤師は医師になれなかった人がなる職業ではないため、薬剤師であることにもっと誇りを持ってもよいでしょう。
薬剤師になりたいがどれくらい学力があれば良いのか?
薬剤師になるために具体的にどれくらいの学力があればよいのか、数値で示すことは難しいです。
しかし最低でも英語、数学、化学の知識は必要になりますし、薬学部に入学すれば物理の勉強もします。
高校での偏差値よりもコツコツと勉強を続けることが得意か、どうしても薬剤師になりたいという強い気持ちの方が重要です。
英語が苦手だけれど薬剤師になれるのか?
結論からいうと英語が苦手でも薬剤師になれますが、とても苦労するでしょう。
なぜなら薬剤師は英語で書いてある論文を読みこなしたり、英語で患者対応したりすることがあるからです。
私も初めて見る抗がん剤のレジメンについて参考にした英語論文を翌日までに5本読む機会が何度もありました。
薬学部に入るためには英語は苦手でも良いですが、薬剤師として働く上では英語は必須なので頑張って苦手を克服すると良いでしょう。
まとめ
- 薬剤師は馬鹿でもなれるとよくいわれるが、実際には薬剤師はバカではなれない
- 薬剤師は馬鹿でもなれるといわれる理由は偏差値の低い大学がある、給料が安い、地位が低い、袋詰め師といわれるなどがある
- 薬学部は6年制と4年制があり受験科目が3科目と少ないことが多い
- 薬学部の定期試験は覚えることが多い上に、卒業延期制度があるため留年者や退学者が多い
- 薬剤師になるためには薬学部を受験し、共用試験、卒業試験、薬剤師国家試験を受験する必要がある
- 薬学部にはバカでも入れるが薬剤師になるのは難しいといわれるのは留年者や退学者がいる、卒業試験や薬剤師国家試験に落ちることがあるから
- 薬剤師が馬鹿にされないためには常に知識をアップデートする、信頼される薬剤師になる、専門性を高めることが重要
- 薬剤師が馬鹿でもなれるはウソであるが、コツコツと勉強できるタイプならば偏差値が低くでも薬剤師になれる
- 英語が苦手だと薬剤師として働く時に苦労するので英語は得意科目にした方が良い
本記事を読んだあなたが薬剤師は馬鹿でもなれるのはウソであり、バカでは薬剤師になれないことがわかったでしょう。
あなたが薬剤師になるためにコツコツと努力し薬剤師として働けることを祈っています。
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投稿者プロフィール
- 研修認定薬剤師を取得したアラサー薬剤師のゆちです。
新卒で大学病院薬剤部で働いたのち、薬局薬剤師へと転身。
1人薬剤師として仕事にまい進しています。
私生活では2人の子供がおり、毎日子育てに奮闘中です。
このブログでは薬剤師の転職をはじめ、薬剤師の悩みなどを解決できるよう情報発信していきます。